2018年3月12日

今後の取り組みについて

キビタキの会は、2014年2月に活動を始めました。武蔵野市の緑町の都営住宅に避難している住民が、東京都からの住宅に関するアンケートに不安を持って集まり相談したことがきっかけでした。その後、安心できる住まいを求めて政府関係機関・福島県・東京都と交渉を重ねてきました。

2017年3月末の自主避難者への住宅支援打ち切りに際しては、「避難先に住み続ける」ことを求め、署名を集め福島県に提出し、継続して東京都などに独自の支援の実施を訴えてきました。代表の報告にありますが、キビタキの会とご縁のあった方々は、東京都の都営住宅の入居要件に合致し都営住宅に住まいを確保することができました。(なお、2018年3月2日現在、武蔵野市内には49世帯99人の避難者がお住まいです。)

しかし、自主避難者全体で見れば、生活困窮に陥った深刻な例が後を絶ちません。住宅支援打ち切りは、シングルマザーや非正規雇用の労働者などの貧困を加速しています。昨年9月には、山形に自主避難した8世帯の住民が国の外郭団体から立ち退きを求められ訴えられる事態もおきています。

一方、福島の状況は、原発事故の収束ができてといえないのに、政府は、避難指示を次々に解除し帰還政策を進めています。しかし、帰還する住民は多いとは言えません。

キビタキの会は、避難先であれ福島であれ、原発事故によって避難した住民の住まいと生活の安定のために、息の長い支援を地域で進めていきたいと考えています。

この4年間のさまざまなご支援に心から感謝申し上げるとともに、引き続きお力をお貸しくださいますようお願いいたします。

今後の取り組み

  • 武蔵野市内在住の避難者を中心に、これまでご縁のあった方の実情に応じて、住まいの確保・安定のために必要なサポートを行う。
  • 避難者の実情と政府・自治体への要望を地域の中で広報する。
  • 広域的な避難者支援については、避難の協同センター・ひだんれんなどと協力して進める。
  • 避難者支援のための法的整備(既存の法律の運用改善あるいは修正提案など)をめざし、広域的団体と協力して、政府や各政党・国会議員等への働きかけを行う。

(事務局 山本)